語学留学の準備で意外な落とし穴!海外転出届けや旅行保険

海外留学の準備に意外な落とし穴があるのを知っていますか。留学中の準備はしっかり出来ているのに、意外に忘れがちなのが帰国後の対応です。

海外留学ならば旅行と違ってもっと長期で滞在するから、自分の人生をしっかりと見つめる時間も取れるし、英語をしっかりと学べるからオススメです。留学前には、自分の行きたい語学学校や、自分がお世話になるホストファミリーの情報等をしっかりと調べて万全な体制で留学します。自分の大切な時間と大金がかかっているから当然です。

しかし、意外に忘れがちなのが留学前に日本で済ませておくもう一つの準備があったのです。せっかく留学中にステキな体験と、英語を習得して帰国しても、帰国後の準備をしていない事で、ガッカリしてしまうと本当に勿体ない事に。

今回は、海外転出届けについてです。留学前に海外転出届けを出しておけば、税金への対応は一応バッチリです。今回は特に、国民年金への対応と、国民健康保険への対応と、住民税への対応について説明します。

国民年金への対応 

住民票が日本に有る場合には、国民年金は支払いの義務があります。ただ、海外転出届けを出す事で免除されます。もちろん任意で支払い続ける事も可能です。市役所の住民登録窓口で受け付けてくれますが、その際に必要になるのが、パスポートです。

海外転出届けの対象者は、海外生活1年以上を予定している人となっています。提出する際には、生活先の住所を書く必要がありますが、詳細が決まっていない場合には国名と都市だけでも可能です。提出の関する細かい規定は特にないようですが、出国の2週間前から受け付けてくれます。

注意点 帰国した際には、再度届け出る必要があるので忘れずに行いましょう

国民健康保険

国民年金と同じ様に、住民票が国内に有る場合には国民健康保険料を支払う義務があります。海外転出届けを提出すれば、健康保険料を支払う義務はなくなります。

その代わり、デメリットもあります。それは、海外で病院などで治療を受ける場合です。健康保険に加入したまま渡航した際には、日本の治療費に換算して7割が戻ってきます。ただし、海外で支払った額の7割では無い所に注意して下さい。

日本の外務省が主要な外国の医療事情をまとめてくれています。

海外安全対策| 世界の医療事情| 地域別医療事情

大手旅行サイトのトリップアドバイザーが、参考までに盲腸の手術費と救急車の利用費を載せてくれています。

世界の救急医療事情

このサイトによると、日本人に人気のハワイのホノルルで、盲腸の手術と救急車を利用すると総額250万円以上かかります。ロンドンでは最低130万円がかかる事になります。しかしこの料金の7割が帰ってくるのでは無い事に注意して下さい。日本では、救急車の利用は無料です。盲腸の手術は基本40万円がかかるそうです。この40万円の7割が、国民健康保険に加入していると負担される事になります。

海外の医療費は莫大な費用がかかります。なかには無料で救急車を利用出来る国もあるのでしっかりと調べておく事をお勧めします。さらに救急車にも官営民営の二種類が有る事もあるので、利用する際にはしっかりと確認して利用して下さい。

海外留学や語学留学の際には、必ず任意で旅行保険に加入して下さい。海外旅行保険大手のAIUや、海外旅行保険がついてくるクレジットカードがあるのでそれを利用する事も可能です。自分の用途に合わせて賢く選んで下さい。

住民税

住んでいる自治体に支払う義務がありますが、海外転出届けを提出することで支払いの義務はなくなります。

ただし、提出した翌年から支払いが停止される点に注意しましょう。1月1日時点で住民票がある場合に支払いの義務が発生するので、それ以後に海外転出届けを提出してもその年の住民税は支払う義務があります。

ただし、ワーキングホリデーで海外渡航する場合には注意が必要です。ワーキングホリデーでの海外滞在は旅行と見なされるため、住民税は支払いの義務があるそうです。 

しっかり準備をして海外留学を最高の体験に!

留学準備で忘れがちな盲点が、税金対策です。私が3年ほどアメリカ留学から帰って来て驚いたのが、年金や住民税の滞納でした。帰って来て数十万円も支払わなくてはならずガッカリしました。せっかくの想い出や経験も半減してしまいます。

人生を変える体験が出来るのが海外語学留学です。今までとは全く違う価値観の中で生活する事が驚きの毎日です。自分の常識が非常識になる事もあります。そんな海外留学や語学留学を最高の物にするには忘れずに海外転出届けをしっかり出しておきましょう。

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